カルシウム

乳酸菌でカルシウム

乳酸菌は体内で悪玉菌と戦い、便通を良くしたり腸内環境を改善する力があります。
実はこの乳酸菌、カルシウムと非常に相性が良いといわれているのですが、それはなぜでしょうか?
気になる乳酸菌とカルシウムの関係について、見ていきましょう。

・乳酸菌とカルシウムの関係
乳酸菌とカルシウムは意外に密接な関係にあるといわれますが、どちらも豊富に含んでいる食品といえば、多くの方がヨーグルトを思い浮かべるかと思います。
ヨーグルトの中に含まれる乳酸菌は、発酵の過程において「乳酸」を出しますが、それがカルシウムと結びつくことで「乳酸カルシウム」という物質に変化します。
この乳酸カルシウムは一般的なカルシウムよりも吸収率が高いとされ、骨を丈夫にしたり、骨粗しょう症の予防や歯の再石灰化を促すはたらきがあります。
乳酸菌を含む食べ物(発酵食品など)と、カルシウムを含む食べ物(牛乳など)を別々に摂取するよりも、両方を一度に摂れるヨーグルトの方が効率的なんですね。

・日本人にはカルシウムが足りない
意外なことですが、昔から日本人にはカルシウムが足りていないという指摘があります。
ヨーロッパ人と違い乳製品をたくさん摂る文化がないため、慢性的に不足していると考えられていますが、現代人は「牛乳離れ」「魚離れ」を起こしている人も少なくないため、さらにカルシウムが不足する心配があります。
実際、乳酸菌は意識的に摂取していても、カルシウムの補給は食べ物だけで済ませている方がほとんどではないでしょうか。
カルシウムを摂らなければ骨や神経系の機能が衰えやすく、特にお子さんやご高齢の方は毎日でもカルシウムを摂取する必要があります。
乳酸菌は、体内で免疫力を上げたり腸内環境を整えてくれる善玉菌。
カルシウムは歯や骨の元になっている非常に重要な栄養素です。

乳酸がカルシウムと結びつくことで体にどんどんカルシウムが吸収されていき、骨折や虫歯予防などにも効果が期待できます。
ヨーグルトや飲むヨーグルトなら、毎日の食事の中で気軽に取り入れることができますし、ちょっとしたおやつやお弁当のおかずにも使えるチーズなどもおすすめです。
末長く健康な歯と骨を守るためにも、ぜひ食事や3時のおやつにヨーグルト・チーズなどを取り入れてみてはいかがでしょうか。