胃や十二指腸に巣食う「ピロリ菌」は、正式名称を「ヘリコバクター・ピロリ」という細菌です。
日本人の4人に1人は体内にピロリ菌を保有しているともいわれており、一度どこかで感染すると、半永久的に胃の中に住み続けるともいわれています。
・ピロリ菌の恐ろしさとは
ピロリ菌に感染すると、程度によっては慢性的な胃炎や胃潰瘍の原因になるほか、十二指腸潰瘍や胃がんなど致死率の高い病気のリスクを高めます。
ただし、ピロリ菌に感染しているからといって必ず症状が出るとは限らず、体質によっては何事もなく経過するケースも少なくありません。
しかしピロリ菌が病気のリスクを高めることは間違いのない事実であり、最近ではヨーグルトに含まれる乳酸菌がピロリ菌を取り除く力を持っていることが分かりました。
・ピロリ菌に効くヨーグルトとは
ただし、ピロリ菌にすべてのヨーグルトが効くというわけではなく、除去する力を持つものはごく一部の乳酸菌に限られています。
ピロリ菌を除菌する乳酸菌の代表例は、CMでも放送されている「LG21乳酸菌」。
もちろんヨーグルトがピロリ菌を撃退するわけではなく、LG21を含んでいることが前提です。
LG21というヨーグルト製品がありますが、これは発見された乳酸菌そのものの名前から取って付けられています。
LG21はピロリ菌の感染者の中でも陽性、さらに胃粘膜の炎症が起きている方に効くとされ、炎症を鎮める効果が期待されています。
実際に行われた研究では、ヨーグルト90gを1日に2回食べたところ、8週間後に参加者の87%に改善効果がみられたということです。
ただしLG21は胃酸に弱い菌なので、胃酸に強いピロリ菌に勝つためには、毎日続けて摂取して補っていく必要があります。
胃酸の分泌量が少なく、なおかつLG21が定着しやすい「食後」に、ヨーグルトから摂取しましょう。
私たちはふだん多くの細菌に囲まれて暮らしていますが、その中でもピロリ菌のような恐ろしい作用を持つ菌については、しっかりと予備知識を付けておくことが大切です。
ピロリ菌は半永久的に体内に住み続ける菌ですから、放置していても消えることはありません。
胃の調子が悪い方や、早いうちから胃潰瘍を予防したい方は、さっそくLG21でピロリ菌対策を始めてみてはいかがでしょうか。